樹が見たい!人間ならいつかは感じる衝動。
夕暮れの迫る茂木町に向かって、栃木ハンターは車を走らせました。
目指したのは「九石(さざらし)」と呼ばれる集落。
九石の大ケヤキ栃木県芳賀郡茂木町九石214番地
0285-63-5644
推定樹齢は800年。見事な大ケヤキです。
訪問が夕暮れ時になった理由は、ハンター妻が昼寝からなかなか目覚めなかったから。
いつも「15分くらい寝る」と言っては1.5時間くらい寝ている・・・。

まぁ、こんな老人のハントに付き合ってくれるのだから感謝しなくてはいけませんね。
そう言えば、樹に魅力を感じるようになったと同時に、昔よりも『感謝』の気持ちを覚えたような気がします。
若い頃は、樹に興味も無ければ、感謝の気持ちも強くは感じなかった。
ストーブに灯油が入っているのは当たり前。
冷蔵庫には常に食べ物が入っていて、トイレやお風呂は常に綺麗なことが当たり前。
それらは主婦の仕事。やっていて当然。若いころの私は、そう思っていました。
昭和の男って嫌ですね。

でも今はその感覚も大きく変わりました。
そう、今までは興味も無かった『樹』に魅力を感じ始めたように。
灯油のポリタンクがどれほど重かったか、子育てや仕事の合間の掃除がどれほど大変だったか。
買い物に行かなければ、冷蔵庫に食品は格納されない。
今の栃木ハンターにはよく分かる。
いや、わかる気がします。
そんなことを考えながら撮影していると、この土地の所有者という人が近づいて来ました。
彼は、ニッコリと微笑みながら『樹の中に入って撮ってもいいんだよ』と優しくささやく。
私はその提案に基づき、内部にエントリー。
空に向かって押したシャッター。撮れた絵は息を呑むほどに美しい風景。

物凄い安心感!730年以上の先輩に抱かれたような感覚。
俺は、この安心感を忘れることは無いでしょう。
こんな優雅な時間を与えてくれた九石の大ケヤキに感謝。
付き合ってくれたハンター妻に感謝。
生きていることに、見えることに、感じられることに、全てのことに感謝!

いかがですか?
あなたも、「感謝」の気持ちを忘れているなら、巨木に会いに行ってみたら。
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