~HISで行く台湾(台北) 3泊4日の旅 No.20~
台湾最後の観光スポット。
私はね、本当の観光スポットは地元市場にあると思っています。
市場で得られるものは、生鮮食品や衣料品だけではありません。
その土地で生きる人々の本当の姿、生活そのものを得ることができるのです。

それを味わうことが、栃木ハンターが考える『観光旅行』。
真に時間と金を費やす価値のあるスポットなのです。

まだまだ生き物感が溢れるダック君。
リアル過ぎる・・・日本だったら、もう少し加工して食材感を出すことでしょう。
東三水街市場(新富市場)
台北市東三水街
春節前ということもあり、ものすごい賑わいを見せる市場。
エントリーすることを躊躇してしまうようなオーラ。
しかし、私はエントリーする。
その先に本当の観光スポットがあるのですから。

ぬぅおぉぉ!スゴイ熱気!
みんな正月に美味しいものを食べながら家族と過ごすことに必死です。

魚は魚のプロを頼る。

肉は肉のプロを頼る。
それでいいのです!
日本人が平成に入ってから忘れてしまった人間の世界。

昭和の頃、商店街で買い物をしていた時代がそのまま残っています。
あの頃、日本人だって人と人が繋がって生きていた。

何でも一箇所で揃う便利なスーパーマーケットや、コンビニエンスストアに消されてしまった日本人の姿。
日本人がまだ「人間」だった頃の姿がそのまま残っている気がしました。

もう一度、あの素晴らしい時代に戻りたい。
個人商店が勢いを振るっていたあの頃に。
コンビニエンスストアのアルバイターが発する言葉『いらっしゃいませ、こんにちは~』。
あんなものは言葉でも何でもない!単なる「セリフ」なのです。

商売の言葉はもっとシンプル。
「奥さん、今日は煮物だね?」「今日はこの魚が新鮮だよ!」。
そんな本当の言葉が交わされる空間がここにはある!
そう強く印象付けられました。

個人商店バンザイ!台湾バンザイ!
またひとつ台湾が好きになりました。
いやぁ~長くなりましたが、次回で台湾シリーズ最終回。
この旅を締めくくりたいと思います。