No.1からの続き。
立ちはだかった「立入禁止」の文字。
不法侵入ではなくこのエリアに入るための解決ソリューション。
それは・・・。
いわきヘリテージ・ツーリズム協議会http://www.i-heritage.com/予約が必須ですが、無償でガイドしてくれる産業遺産案内人なのです。
正式な立入許可を済ませ、内部にエントリーしてゆきます。
森の先で見たものは、ここ常磐炭砿のコアシステム。
常磐炭礦内郷礦中央選炭工場これは常磐炭田で最大最新設備を誇った選炭工場跡。
地下の採炭現場と一体化した造りで、採炭・坑内運搬・選炭商品化・鉄道搬送までを一ヶ所で行うことができた画期的なヘリテージシステム。
24時間フル稼働の不夜城。
最も活気に溢れていた場所なのです。

御覧ください!この威圧感!
これほどの円筒をコンクリートで創りだすとは・・・。

勢いよく落ちてくる黒いダイア(石炭)を想像しながら覗き込む。
これが日本近代化を支えた男達のテクノロジー。
昔UFOにさらわれた時の記憶が蘇ってきます。
(※冗談です!栃木ハンターはUFOにさらわれた経験はありません。)

昭和27年に造られた建物だというのに、今も完全な姿で残っている。
少し手入れをすれば、まだ現役で使えそうな印象を受けます。

威厳 - 熱き男達の誇りが、時空を超えて今も語りかけてくる。
目を閉じると、機械音が鳴り響く中、全身汗だくで働いた男達の掛け声が聞こえてくるようです。

それでは起動してみましょう!
この男達のヘリテージシステムを!!!

安全確認よし!システム・オールグリーン!
時空を超えて目覚めよ!中央選炭工場!!!
スイッチON!!!
ギュゥイィィィィン!!!モーターが勢いよく回りだし、中央のコンベアが動き出す。

周りを見渡せば汗だくの男達。
下の石炭積込場には、もう貨物列車が待機しているぞ!
一気に仕事を片付けて、長屋に帰ろう。
コンベアを流れる石炭を見つめながら、男達はそんなことを考えていたのかもしれない。
黒いダイヤそんな男達の記憶に触れることが出来た経験 - これこそが宝物。
私のダイアモンド。
廃墟ばかりで飽きてきましたね?
マウスホイールで一気に記事を飛ばされている風景がヒシヒシと伝わってきます(笑)。
でもまだまだ続きますよ。
No.3へ続く